Noumu - ( 濃霧 ) - TOOBOE
Romaji
濃霧の向こうに貴方の姿 ぼうやりと溶けて消える
私の事 見えねども 何を知らなくても
小舟は今日も動かぬまま 客人を招き進む
今日も郷は吹雪いている 悪い知らせを待つみたいに
目を細め笑う顔を何年と見ていない私だ
仄かに香る甘い匂い昨夜の食卓の匂い
もう一度 貴方の手が私の頬を撫でるなら
どんな言葉も刃も受け入れていきたいと思う
逃げ出すことも出来ない この湖畔の真ん中で
私の愛しい恋の華 人目を盗み育っていく
待ち人は また紫煙を吐く 何故か不味そうに
その肌が恋しい時 えも言えぬ様な吐き気に惑う
胃をせり上げる酸っぱい匂い 誰かの恋の香り
何度も話をして か細い愛に気づけたなら
私のこの力の理由を気づいてあげれたら
奪われるもの奪うもの
幼き日の網膜に残るもの
今が幸せと言えないまま
もう一度 貴方の手が私の頬を撫でるなら
どんな言葉も刃も受け入れていきたいと思う
逃げ出すことも出来ない この湖畔の真ん中で